
クラスター
IT用語に「クラスター」と言う言葉があります。
普段はあまり聞くことがない言葉ですが、かんたんに言うと1台のコンピューターでは出来なかったことを、複数のコンピューターで力を合わせて実現するためのシステムです。
快適なネットサービスを実現するのにひと役買っている「クラスター」とは何なのでしょうか。
これからご説明していきます。
クラスターの意味
「クラスター」とは英語で「集団・群れ」といった意味を表します。
今回ご説明するのは「クラスタシステム」と呼ばれるもので、複数台のコンピューターを連結させ、1台のコンピューターであるかのように振る舞わせるシステムのことを指します。
このようなコンピューターのシステムにすることを、クラスター化、またはクラスタリングと言います。
このシステムのおかげで、1台のコンピューターではできなかったことが可能になります。
クラスターには大きく分けて2つの目的があります。
負荷分散クラスター
1つ目は「スケーラビリティ」と言って、1台のコンピューターにかかる負荷を全コンピューターに分散させ、高い処理能力を持たせることを目的としたシステムです。
クラスター化することで1台に極端な負荷がかからないので、全体としては高いパフォーマンスを発揮できます。
複数のコンピューターに処理を分散することにより、1台当たりの負荷が少なくなり、全体的に処理効率がよくなるというシステムです。
クラスタは、各々ユーザーが自身で開発する場合と、ベンダーがサービスとして提供する場合があります。
HA(High Availability)クラスタシステム
2つ目は「アベイラビリティ」と言い、可用性を守ることが目的とされています。
可用性とは、システムが継続して稼働できる能力の事を指します。
1台のコンピューターが故障したとしても、故障に備えてあらかじめ待機していた別のコンピューターが、代わりに何事もなかったかのように正常に稼働し続けてくれます。
複数のコンピューターがある中で、「本番用」「待機用」に分けます。
もしいずれかの1台が障害を起こしても、「クラスタソフト」というミドルウエアが残りのコンピューターを正常なコンピューターに切り替えるので、障害から復旧させることができるシステムです。
これらのシステムのおかげで、大切なデータが失われたり、ネットサービスが使えなくなるなどの心配を減らすことができます。
クラスターを使った文章・使い方
1.サーバーに負荷がかからないようにコンピューターをクラスター化させる。
2.クラスターのおかげで、運営サービスが止まる心配が無くなった。
【無料公開】富士通、台湾NCHCからスパコン受注 新型サーバー715台のクラスター型、理論演算性能3.48PFLOPShttps://t.co/IFUDEi36Lw pic.twitter.com/nc6gmJe2hR
— 日刊工業新聞電子版 BizLine (@Nikkan_BizLine) 2017年6月21日
ITインフラ楽しいぞい
クラスター組んでフェイルオーバーするかなとテストするときキリキリしたりチーミングをしくじってループさせてうごばあああああとなったり監視サーバーのメールバーストしていやあいいベンチマーク取れたとか…(゚∀゚)アヒャ— ごごてぃ (@gogotea3) 2018年9月12日