
スコープ
「スコープ」という単語の中でも、ビジネス用語としての「スコープ」をご存知ですか?
英語では「Scope」となり、直訳は「範囲」という意味になります。また、ここで使用される場合には2種類に分類されて使われる単語です。
ビジネスシーンでよく使われるカタカナ語として、仕事の上で耳にすることも出てくると思われます。
いざカタカナ語が飛び交った時に、困ってしまわないように今回は「スコープ」について知っていきましょう。
スコープとは
直訳は上に書いたように「範囲」となります。具体的にはプロジェクトの内容の範囲を定義したものを指しています。
限られた期間内にプロジェクトを達成するために、関係者の全員と共通認識を持って「スコープ」を決定するのです。
つまりプロジェクト遂行にあたって必要な定義ということになります。
一般的には「スコープ」は2種類に分けられるのです。
1つは情報システムなどの内容を定義する「プロダクトスコープ」で、もう1つはプロジェクトの作業内容を定義する「プロジェクトスコープ」となります。
この2種類の「スコープ」によって、プロジェクトの範囲を正確に定義するのです。
プロダクトスコープとプロジェクトスコープ
プロダクトスコープは別で「成果物スコープ」とも呼ばれます。
プロジェクトの成果であるシステム、文書、サービスなどの成果物自体を指すためです。
例えば情報システムを成果物とする時は、求める機能を出来るだけ詳細に記述する必要があります。
この際にユーザー、ベンダーの双方が合意をしたシステムの全体像を定義する必要があるのです。
プロジェクトスコープは別で「作業スコープ」と呼ばれます。こちらは成果物を生み出す過程の、作業に対して定義するのです。
品質や費用、納期などを基にプロジェクトの目標を含むプロジェクト全体を規定するために使われます。
またこの際のプロジェクトの目標は、可能な限り定量的に定める必要があるのです。
プロジェクトスコープを正確に定義するためには、費用やスケジュールや品質に関しての目標基準を明確に文書化することも重要となります。
スコープの使い方
1.プロジェクトマネジメントにおいて、[スコープ」の決定はもっとも重要なものと言える
2.限られたリソースと期間内でのプロジェクトの達成には、関係者全員の共通認識のある「スコープ」の設定が必要だ
プロジェクト作業範囲記述書(プロジェクトSOW)
・ビジネス・ニーズ
・成果物スコープ記述書
・戦略計画プロジェクト作業範囲記述書(プロジェクトSOW)・・・プロジェクト・スポンサーかプロジェクト・イニシエーターが提示する
— pmpstudy (@pmp_study) 2019年2月9日