
そげぶとは
たまに見かけるインターネットスラングと思しき「そげぶ」。ソーシャルゲーム部?「ひでぶ」のようなもの?
などと書くと怒られますね。どちらも違います。
そげぶの意味
「そげぶ」とは、鎌池和馬によるライトノベル『とある魔術の禁書目録(インデックス)』で、主人公の上条当麻(かみじょう・とうま)が敵を倒すときに使う決め台詞「その幻想をぶち殺す!」の略です。
『とある魔術の禁書目録』は、アニメ化・ゲーム化もされた人気作品で、スピンオフ作品も多く、登場人物も100人を超えています。
魔術や超能力など非科学的な能力が、科学で解明された世界を舞台に、科学と魔術、相反する2つの陣営の対立を描いたバトルアクションファンタジーです。
上条当麻は、黒い短髪のけだるげな高校一年生。
超能力を開発する特殊カリキュラムが組まれた「学園都市」の生徒ですが、落第寸前の劣等生です。
その理由は、右手に生まれつき宿っている「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という能力。
相手の超能力や魔術を打ち消すことができるのですが、(触れるだけで火や水を消滅させたり、呪いを無効にしたり、結構便利)自分からは何かすることができないので、無能力扱いされてしまっています。
そのため彼の戦闘スタイルは、基本的に素手。
幸運を司る「神の加護」も幻想殺しで打ち消されたせいで、不幸体質の彼は面倒ごとに巻き込まれる機会も多く、そのぶんケンカも強いのです。
この「幻想殺し」にちなんだ決め台詞が「その幻想をぶち殺す」です。
そげぶ! #index pic.twitter.com/xLMX7aLX2m
— やさいさん (@vegetabo) 2019年2月15日
そげぶの構成
初期の『とある魔術の禁書目録』では、「戦闘開始→苦戦→そげぶ宣言→幻想殺し発動で相手を殴り倒す」という流れが基本でした。
しかし決め台詞というわりには、小説にもアニメにも数回しか登場しないもので、シリーズを重ねるにつれて叫ぶ回数も減っていったようです。
でもファンの人気は高く、物語のハイライトで叫んだり、CMで流れたりと、ファンが喜ぶ演出も多いです。
「そげぶ」もファンによる略語でしたが、スピンオフ作品『とある魔術の禁書目録たん4』に逆輸入され、公式にも認められるに至りました。
「ゲンコロ」という別の略称も生まれましたが、「そげぶ」ほど普及しなかったようです。
そげぶの使い方
「そげぶ」が初めて使われたのは、『とある~』ファンが書き込む2ちゃんねるの掲示板でした。
スレ住人がいう「嫁発言(自分の好きなキャラクターを『○○は俺の嫁』と言う表現)」に対して、「その幻想をぶち殺す」と他のユーザーがレスをつける、という使い方が多いです。
『とある~』シリーズは、魔術師に追われるシスター姿の少女・インデックスをはじめ、可愛いヒロインが多く存在します。
そのためスレ内で嫁発言が続々登場し、「その幻想を~」発言も比例して増えていったのですが、長くて打つのも大変なので、「そげぶ」と略され定着していきました。
ヒロインが複数登場するアニメやライトノベルは多いので、「そげぶ」は他の作品にも使えますが、ネットスラングとしての認知度がさほど高くないた、
頻繁にというよりはピンポイントで見かける言葉のようです。
いかがでしたか?
ぱっと見、意味のわからない用語ですが、人気作品から生まれたファンの人気も高い言葉なので、ツッコミ用語として(笑)覚えておきましょう!