
ひよる
時々インターネットなどで「ひよる」という言葉を目にします。
実は以前からある言葉なのですが、最近ではちょっと意味が違う使われ方をしているようです。
ここではその「ひよる」の意味や由来について解説していきます。
ひよるの意味
「ひよる」とは「日和(ひよ)る」で、もともとは「日和見」からきています。
「日和見」とは船頭が天気の様子を見ながら船を出すかどうかを決める行為を表し、そこから物事の成り行きを見て有利な方へつこうとするさまを意味するようになりました。
その後、日和見をして妥協することを意味する「日和る」という言葉が生まれたのですが、最近では「怖気づく」「びびる」などといった意味で使われています。
「日和る」自体は1960~70年代の学生運動が盛んだったころに生まれました。
いろんな主義・意見を持った学生たちが言論だけでなくときには武力行使までした争うなか、自分の意見を保留し中立の立場にたっていることを「日和る」といったそうです。
そのどちらにもつかない「日和る」様子を「怖気づいた」とみなし、今の「怖気づく」といった意味合いで使われるようになったと考えられます。
最近では「ひよる」を変化させ「ぴよる」と使われることもあるようです。
他人に使う場合「ひよる」という言葉は相手を馬鹿にするような意味になりかねないので注意しましょう。
ひよるを使った文章・使い方
1.あの人完全に部長にひよってるよ
2.日和って勝った方につこう