
天空の城ラピュタの放送で話題になるあの言葉について
毎年金曜ロードショーで、不定期に催されるジブリ作品特集。
その中でも別の意味で注目を集める作品があります。
それが「天空の城ラピュタ」です。
そこでラピュタの放送が決まると、ネットが一斉に「バルス」ネタで色めきたちますね。しかし、ここまで話題になる「バルス」とは何なのでしょうか。
バルスの意味
『天空の城ラピュタ』は、スタジオジブリ制作・宮崎駿監督の長編アニメ。
1986年公開作品ですが、30年以上たった今でも幅広い世代から根強い人気を誇っています。
「バルス」は作品のクライマックスに登場する「滅びの呪文」。
ラピュタの王族の末裔であるヒロイン・シータの家に代々伝わるもので、ラピュタに案内する道を示す「勇気の出るおまじない」と対になっています。
勇気の出るおまじないや、シータの長い本名など、ラピュタにはラピュタ語が存在します。
「バルス」もラピュタ語で、「閉じよ」という意味があるそうです。
ラピュタ内で飛行石を持って「バルス」と唱えると、ラピュタの力の根源である中枢の巨大飛行石が輝いて、ラピュタは崩壊、空中分解します。
天空の城ラピュタ
— エウリカ (@Nsj_kk) 2019年5月23日
「バルス」
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その威力はすさまじく、呪文を唱えたシータと主人公のパズーは吹き飛ばされ、飛行石の光を直視した敵役のムスカは、目が潰れて失明状態になり悶絶します。
バルス祭りとは
2ちゃんねるでは、「バルス」はサーバーダウンの呪文として有名です。
『ラピュタ』がテレビ放送される際に、リアルタイムの実況掲示板などで、シータとパズーが呪文を唱えるのと同時に「バルス」と書き込むユーザーが大量にいました。
この一瞬に大量の書き込みを受けて、高負荷によるサーバーダウンが発生し大騒ぎになったのです。
この現象は「バルス祭り」と呼ばれ、ラピュタの地上波放送が決定するたびに「今回はどうなる?」と話題になっています。
もちろんこの30年余、パソコンが普及する前には起こらなかった事態です。
初めてバルス祭りが起こったのは2011年12月9日放映時でした。
その時のTPS(1秒あたりのツイート数)は、これまでの世界記録を大幅に更新する25,088TPS。
2年後の2013年8月2日、また地上波で放映が決まったときには、一週間前から「『バルス』投稿の自粛のお願い」のコラージュ画像が出回って話題になりました。
その甲斐あってか、放送当日は大量のツイートがあったもののトラブルは発生せず、ただしツイート数は前回を大幅に上回る143,199TPSにも達しました。
現在もツイート数は毎回更新され、今度はどのくらい集まるか、みんなで予想する掲示板も登場するほど注目を集めています。
バルスの瞬間はいつか
今は2ちゃん掲示板に加え、ツイッターにSNSと、さまざまなものに書き込みができますが、「バルス祭り」はいつ起こるのでしょうか。
これは詳細に言うと、開始から1時間55分5秒後だそうです。
映画そのものの時間が2時間4分なので、ほぼ終わる直前ですね。
金曜ロードショーではコマーシャルもあるので、21時開始でも23時をまわるころかと思われます。
「3分間待ってやる」「バルス」「目が~!」の順で、ムスカの台詞にはさまれて呪文を唱えるのが、クライマックス一連の流れとなっています。
ちなみに「バルス」は、「3分間待ってやる」から約65秒後に発されるそうです。
タイミングをはかるなら、ムスカにも要注目ですね。
ちなみに「勇気の出るおまじない」は物語中盤に出てきますが、「リテ・ラトバリタ・ウルス・ アリアロス・バル・ネトリール」といいます。長い!!
ラピュタ語で「我を助けよ、光よよみがえれ」という意味だそうですが、これでは祭りは起こりませんね。
いかがでしたか?
今度のラピュタ放映日には、リアルタイムで最後までラピュタを見て、「バルス」のツイートを増やしてみませんか。
バルスの使い方
金曜ロードショー、バルスの時間
— 小野姉子 もしくは 師匠@だから僕は音楽を辞めた (@aneko_onono) 2019年5月25日