
クレメンスとは
「助けてクレメンス」など、お願いを意味するような意味合いで使われる「クレメンス」という言葉。
個人的には『いとしのクレメンタイン(Oh, My Darling Clementine)』というアメリカ西部開拓時代の歌を彷彿としましたが、クレメンスとはどこからきた、どういう意味の言葉なのでしょうか。
クレメンスの意味
「クレメンス」はいわゆる「なんJ(=何でも実況板)」語で、「○○をくれ」「○○してくれ」という意味です。
「教えてくれ」だとなんだか偉そうで、ネット上では喜ばれません。
しかし「教えてクレメンス」と言うと表現が柔らかく、かつネット用語っぽくなります。
どちらかというと「くれ」より「ください」に近いニュアンスも含みます。ちょっと丁寧な言い方になるのですね。
言い回しとしては、「許してちょんまげ」「ざまあみそしる」のような、あえて余計なものをくっつける、昔からあるシャレ言葉になるのでしょうか。
同じ意味合いとして、かつては「キボンヌ」がよく使われました。
「○○希望」という使い方でしたが、名詞の後にしか使えないので、「クレメンス」のほうが普及したように思えます。
クレメンスの由来
そもそもクレメンスとはどこから来た言葉なのでしょうか。地名?人名?
正解は、元メジャーリーガーの「ロジャー・クレメンス」選手です。
(一応注釈、先述のクレメンタインは女性名、こちらは苗字)
ロジャー・クレメンスは、オハイオ州出身のアメリカ人。
ポジションはピッチャーで、メジャーデビューは1984年。
ボストン・レッドソックスやヒューストン・アストロズ 、ニューヨーク・ヤンキースなど、有名な球団に数多く所属し、WBCにも2006年出場しています。
シーズン通算史上初、1敗のみで20勝を挙げた投手として、歴代最多の7度目、最年長42歳で、最多4球団からサイ・ヤング賞(年間優秀選手賞)を贈られた有名選手です。
外国人の苗字だから、カタカナ表記が一般的なのですね。「教えてくれめんす」と、ひらがな表記するのは正しくないといえます。
クレメンスの使い方
クレメンスの使い方は、なかなかに幅広いです。
「元ネタクレメンス」「画像クレメンス」のように、「キボンヌ」同様に名詞の後につけて使う言い回しができます。
加えて、
「ちょっと聞いてクレメンス」
「仕事が終わらない、助けてクレメンス」
「許してクレメンス」
「良い子紹介してクレメンス」
というように、お願いする言葉の次につけて使うこともできます。
使いやすい表現なので、ネット上でたちまちよく使われるようになりました。
【なんJ民の兵十】
ごんンゴ
ニキだったのか
もっと栗をクレメンス— 5-2= (@gohikuniha3) 2019年1月29日
いかがでしたか?
みなさんも何かして欲しいときに、語尾につけて使ってみましょう!?